保護者の皆様へ
こんにちは🌸
いつもご利用頂き、ありがとうございます。
黒岩です。
今年度もお忙しい中でお時間を作って頂き、たくさん面談をさせていただきました。
お子さま達が
「今頑張っていること」「楽しんでいること」
の様子をお伝えすることを毎回楽しみにしているのですが、
お家の方からも
「今困っていること」「悩んでいること」
のお話もたくさん聞くことができ、
一緒に考えたり、励まし合ったりと
とても貴重な時間を頂くことが出来ています。
4月まであと数日、入園、入学、そして進級を目前に、
また新たな心配ごとも増えてくるのかな…と思います。
そんな新しい生活リズムのスタートに向けて
面談でお話させて頂いたご相談の中で
年齢問わず多いのが『ことば』についての内容です。
今回はこの『ことば』についてお話してみようと思います。
最近、お家の方からの相談の中に
「言葉が出たからもう大丈夫でしょうか?」
と聞かれることがあります。
そもそも『ことばの遅れ』って何?と考えてみると、答えは個々に違ってくるものです。
なかなか理解できないですよね…
『ことばの遅れ』は病気ではなく、成長の問題なんです。
『遅れ』がどんなことなのか理解するために知って頂きたいことが3つあります。
一つ目は「 発語 」
例えば「りんご」と発声することです。
声の作りや動きが整うと、声を出すということが身について発語出来るようになります。
二つ目は「 意味の理解 」
「りんご」って何?が理解でき、日常生活の中で目で見て意味が分かるようになります。
三つ目は「 コミュニケーション 」
「りんご」という言葉を使って、周りの人とやりとりをすることが出来るようになります。
これらが出来て初めて『ことば』が意味を持つようになります。
2語、3語とことばが増え、話すことを楽しみに感じられることも目標にしたいところではあるのですが、『発語』だけに目を向けて頭がいっぱいになってしまうと、見えなくなる部分も出てきます。
この「ことばの遅れ」の3つの意味も含めて、お子さまのことを一緒に考えてみて欲しいなと思います。
ことばでのコミュニケーションがまだ難しくても、
自分の思いを「アイコンタクト」や「手招き」、「ジェスチャー」で伝えようとしているお子さまもたくさんいます。
相手を意識してやり取りに繋げようとする一歩です。
発語に関してはゆっくりでも、聞くことを得意とするお子さまも多いですね。
また、マネすることが上手で、生活動作(身の回りのこと)は大人の声掛けや助けが無くても自分で出来る、なんてお子さまもいます。
「ことば」はちょっとゆっくりさんだったけれど、自己表現や身辺自立の面は、しっかりできている。
このように、
「ことば(発語)」がスタートでもゴールでもない
ということをもう一度考えてみて欲しいなと思います。
自分の気持ちを自分のことばで相手に伝えることができたり、
自分の周りの出来事をことばで伝えることが出来たり、
聞いて考える、想像する、表現する…
たくさんの課題が見えてきます。
相手に思いを伝えるためには、相手を見て意識することが必要、
相手の話をじっと聞くためには、自分のやりたいことを我慢して相手に集中することが必要、
集中するためには、自分で自分をコントロールすることが必要…
これらが大人の促しがなくても出来るようになるには…?
おうちのひとと子どもたちが「つながり・ふれあい」ましょう。
なかよしでは先生が子どもたちとつながります。
・目が合ったら是非ハイタッチを
・お子さまと向き合ってたくさん「ことば」のシャワーの時間を増やしましょう
・ちょっとまねっこが出来たら全身で喜びを伝えましょう
・寝る前の少しの時間、ボディタッチをしてみましょう
こんな一瞬、数秒のふれあいが「嬉しい」という感情になり、脳にたくさん刺激を与えてくれます。
目の前で起きたことに「できた」「できない」だけで判断せず、成長を楽しみたいものです。
ことばの表現には、たくさんの聞く経験が必要です。
「楽しい」「嬉しい」「やりたい」「やりたくない」
経験を通して強い感情や気持ち、記憶が
言葉への興味を芽生えさせ、理解に繋がります。
これから新年度のスタートを切るに当たり、まずは生活リズムを整えましょう。
規則正しい生活でお子さまの身体と感覚を育み、コミュニケーションの土台を作っていきましょう。
なかよしでは、リラックスできる環境を心がけ、気持ちが通じ合えるようにふれあっていきます。
いつでも一人で悩まず、是非ご相談ください。
ご連絡お待ちしております🙇🏻♀️
黒岩安代