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二次障害ってなーに?

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こんにちは!児玉です。

新年明けましておめでとうございます🎍

本年もよろしくお願いいたします。

早くも新年明けてからのお仕事が始まり2週間🐍

お正月休み明け、なかなか本調子に戻れないですね~💦

毎朝自分を奮い立たせて支度をしています(笑)

さて、今回は保護者の方からちらほら聞くお悩みの中で、

なかなか直接お話できないセンシティブな内容について

知識として知っておくといいかなと思うお話をしたいと思います。

お家の中で困ってしまう問題行動、

お家以外で周りから指摘を受ける問題行動、

お家でも外でも一言でいうと『良い子』、でもずっとその子自身が困っていて表面化してしまった問題行動…

ご家庭によって、その子によって悩みも様々です。

「発達障害」だから

「特性」だから

「遅れ」があるから

悩んでいる行動に対して理由付けになりやすい言葉。

例えば、理解できないと動くことが出来ない。納得できないと進められない。

いつものやり方にこだわり、新しいやり方になじむのに時間がかかる(変化を嫌う)。

自分の意見が正しくて、他の意見は受け入れられない。

目的の作業をやりかけた時に他のことが次々と気になり、全部やり途中になっちゃう。

このような悩みは発達障害の特性であるあるです。

発達障害は先天的なものなので、特性を『治す』というよりも『うまい付き合い方を見つける』という考え方をすると気が楽になっていいよと、私はよく保護者の方に伝えています。

実際に児発や放デイの療育というものも、成功体験を積んで対応力をつけること、自己理解を深めて柔軟性を身に着けることですよね。

それでは『うまい付き合い方』を見つければ、これらの特性が原因のトラブルを回避し、うまく生きていけるのか…

自分自身で気を付けることはカバーができても、対人の悩みはそんな簡単なものではないですよね。

発達障害の特性だけで悩んでいる大人って、私はあんまり見たことがないかも…と感じています。

「人と接することが苦手」

「ミスするかも、忘れちゃうかもと、何をやっても不安になる」

「相手が自分をよく思っていないように感じる」

「思い通りにいかない時、つい顔に出ちゃって周りの空気を壊しちゃう」

「頼まれると自分がキャパオーバーしていても断れない」

「辛いって言えなくて自然と涙が出てくる毎日だけど、怒られるのが怖くて休めない」

大人になるとこんな悩みありませんか?

学生時代でもあるあるな気がします😅

結構どんな人でも抱えていそうな悩み。

ただ発達障害を抱えている人は、ネガティブな記憶が残りやすかったり、

多角的に物事を判断する・客観的に見ることが苦手なため一度の失敗を自分のすべてだと捉え自信を失くしてしまいやすかったり…

頑張っても社会にうまく適応できないことで

自分はダメな人間なんだ

もう二度と人と関わりたくない

人に嫌われたくないから本音は絶対に出さずに我慢する」など…

本人に負担がすごくかかってしまう悩み方をするケースがよくあります。

特性からくるトラブルによって心の傷ができ、ストレスが溜まりに溜まって二次的な症状が出ること、これを『二次障害』といいます。

二次障害には、

心理的な苦痛を感じ、自分自身の精神面に影響する「内在化障害

→抑うつ、不安障害、不登校、引きこもり、摂食障害、自傷行為、対人恐怖症、強迫性障害、適応障害、心身症、依存症…

反社会的な行為など行動面で他者にも影響を及ぼす「外在化障害

→暴力暴言、虚言癖(被害妄想)、破壊的行動、万引き、非行、反抗挑戦性障害など

…と、まぁ色々で、内在化も外在化もどちらとも併発することもあります。

ちょっと怖いワードがたくさん並びましたが、

前兆として

・しょっちゅう嘘をつく

・常に周りをうかがう

・意欲の低下、自己肯定感の低下

・自律神経症状がある

・日常的に癇癪を起こす

・特定の相手に執着する、執念深い

など…

小さいことでも気になる部分があったら「まぁ特性だしな、大丈夫だろう」と放置せずに医療機関や専門機関など、専門家に相談をしてください。

もちろん私たちにも相談して欲しいです。

思春期の非行行為などの問題行動も「反抗期だから…」とつい見過ごされてしまいがちですが、二次障害である場合には適切なアプローチをしないと根本的な解決をすることができず、放っておくと悪化する可能性もあります。

本人もわざと起こしているのではなく、その時の勢いで「なぜやってしまったのか」が分からない、自己理解ができていないことがほとんどです。

自分の主観や感情に囚われやすくなってしまう発達障害の特性から、相手はそこまで強く言っていなくても自分に対する攻撃や侵害を過剰に感じたり、想像したことが本当にあったとすり替えて記憶してしまったりすることがあり、ストレスから症状をぶり返すことも…。

その行動を過度に否定してしまうとさらに自己嫌悪に陥って混乱し、繰り返して怒られる悪循環になり、自己肯定感を下げる事態になってしまいます。

状況が酷くなる前に『早期に気付いて、まず周囲の大人が本人の理解を深め適切な対処をする』ことが必要です。

失敗体験を減らし、小さい段階で乗り越えられた経験を積んでいって欲しい。

「~しなければ~かもしれない」、「~しなくちゃいけない」と、自分に条件付けして日々達成できないと自己肯定感を下げていく状況を変える必要があります。

家庭だけではなく、園や学校も含め…ですね。

よく聞くのが

家庭でいうと、お母さんだけ環境に配慮した対応をするけど、お父さんの何気ない一言がぶち壊す。

学校でいうと、担任の先生は配慮してくれるけど、職員全員には周知されておらず配慮に欠ける対応を取られ、振り出しに戻る。

非常にもどかしく、その子に寄り添っている人もメンタルが落ちやすくなりますよね😭

自己肯定感を上げるには、その寄り添っている人の情緒の安定、自己肯定感の向上もキーになってくると思います。

その子自身が自分に条件付けしないように、

自分の良いところに気付けるように、

自信を取り戻せるように、

方針を揃え、一定の時期に継続して皆で共有しながら見守ることが大切です。

ながーくなりましたが、

発達障害の人が必ずしも二次障害を発症するとは限りません。

周囲の理解や適切なサポート、本人の工夫によって二次障害を回避できることもあります。

ただ、発達障害だからと勝手に周りがラベリングしてしまい、本人の変化を見過ごしてしまうことがある、

二次障害の発症は予防もできるし、治療もできるということを知っておいて欲しいです。

症状が出てしまったとしても専門家によるサポートを受けながら、周囲の人は環境調整、本人の自己理解を深めて早期に改善していきましょう。

また、二次障害になりやすい原因として、アダルトチルドレン(AC)というものもあります。

子どもがのびのびと自由に安心して過ごせない家庭環境から大人になっても生きづらさを抱えている人のことを指します。

ACについてはまた長~くなるので、次回に…

ちょっと重めの内容でしたが、知識として知っておくと、損はないかなと思います。

気になったらワードを調べてみてください。

また続き、更新しますね!

読んで頂きありがとうございました😌✨

児玉未来


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