『ことば』について💡

こんにちは!
ご覧いただきありがとうございます、児玉です🙆🏻♀️
残暑もようやく落ち着き、過ごしやすくなってきましたね。
そしてあっという間に今年度も半分が終わろうとしています。
時期的に保護者様との面談内容も、最近はもっぱら進級・進学に向けてのお話が多いです。
年長さんは就学時前健診が来月からいよいよ始まります。
中に入ったこともない小学校へ行き、
ママパパから離れて子どもたちだけで並んで違う教室に移動し、いろんな検査をします。
緊張して最初はパニックになりえるかもしれませんが、ぷらすの年長クラスでは健診で行う内容を想定してプログラムを組んできました。
たくさん練習したことを思い出し、理解できるものを取り組むうちに気持ちが落ち着けるといいなと思います。
年明け以降は入学してから具体的にどんな生活が始まるか、つまづきがあるかを想定し、ラストスパートをかけていきたいです😎
まだまだ不安がある!○○を練習して欲しい!という方は遠慮なくご相談ください😌
そして進学・進級の悩みの次に多い相談が『ことば』についての内容です。
「言葉が出たらあとは園生活だけで大丈夫でしょうか?」
と聞かれることがあります。
通われている方にはよく説明をしているのは 発した「ことば」をこちらが理解できただけでは『ことばのゴール』にはなりません。
「あー」と喃語から始まり、
「うー」「おー」「るるる」など、お口の動きのレパートリーを増やすこと、
言葉の意味理解を深め、自分で聞いて動けるようになること、
自分の思いをアイコンタクトやジェスチャーを使って伝えること、
言葉を使ってやりとりができること、
正確な発音で聞き取りやすくなること…どこまでをゴールとするかはその子と保護者様次第。
また、発語に関してはゆっくりでも、まねっこが得意だったりお絵描きが得意だったり自分で身支度ができたりと、他の部分がぐんぐん伸びることもあるし、
ことばの段階が進むにつれてだんだんと感情表現や表情が豊かになり、いろんなことに興味を持ちだして発語以外の面でその子自身の生活の幅が広がり、気持ちにも成長が見えてくることも多いです。
成長したが故の課題が新しくできたりもします。
子どものことばの発達は一人ひとりのペースがあり、スタートも通過点もゴールもそれぞれ違う。
「まだ話せない」ことに焦るのではなく、まずは「今こちらが言った言葉を理解している」という力を信じて、安心できる環境の中でゆっくりと見守っていくことが大切です。
そしてなにより、『言葉で伝えられて楽しい!』と思えるようなやりとりを、日常生活の中でたくさん積み重ねていきましょう🌱✨
発語に関して、私が経験したエピソードでひとつ例を…
小さい頃から通ってくれている▲くん。
別の事業所と併用しており、良い部分を吸収していつも会う度に成長を見せてくれます。
自分のことを自分でできるようになった▲くん。
「バッグをしまって」「手を洗うよ」「それは触らないよ」「止まって」こちらが言ったことを理解して自ら動いてくれたり、ジェスチャーで思いを伝えてくれたりもします。
でも、ずっと『意味のある言葉』がなかなか出ない…
ある日、身支度を済ませて絵本を『ちょうだい』と、ハンドサインをして伝えてくれました。
私たちは毎回「ちょう・だい」と手のひらと手の甲を合わせてトントンするサインを促すのですが、その日は▲くんの目線がお目当ての絵本ではなく、私の口の動きを見ていることに気付きました。
私が『ちょう・だい』の口の形を繰り返しても▲くんの口は全く動かず…でも目線は外れません。
いつも▲くんは「あ~~~~!」と言って楽しそうに声を出すことが多いことを思い出し、相手の口がこんなに集中して見れるなら…と
「あ~・あい!」と大きく口を開けて言ってみました。
すると▲くんは「あ~・あっ!」といつもの声ではなく、小さく高めの発声で真似してくれました。
▲くんの気持ちが初めて言葉できちんと聞けて嬉しいのと同時に、『ちょう・だい』の口を真似させようとしても頑なに動かなかったのは本人にとってできない動きを見せていたからか!と、もっと早く気付けなかった自分に悔しい気持ちになりました。
大人側が真似をさせるだけではなく子どもの真似をしてみたり、
その時にやっていることを実況中継して行動と言葉を繋げてみたり、
本人のその時点での精一杯の伝え方を受け止め、言い直しや要求の汲み取りだけでなく、肯定のフィードバックを返すことも織り交ぜて関われるといいなと思っています。
タイミングは感覚になっちゃうんですけどね。
『言葉で伝えられて楽しい!』
とにかくこれに尽きる😁
もし悩んでいたら具体的な関わり方や段階を一緒に考えますので、一人で悩まず是非ご相談ください🌱✨
今後ともよろしくお願いします🙇♀️💕
児玉未来